テロ事件で崩壊したニューヨーク貿易センタービルの住所はニューヨーク・クイーンズ通り・33番地だそうです。略すとQ33NYとなります。次のことを試してみてください。かなり衝撃的です。1.ワードを開く2.半角大文字で「Q33NY」と打つ3.打った文字を選択してサイズを最大の72にする4.打った文字のフォントの設定をWingdings(一番下にあるもの)に変える
これは2001年9月11日の同時多発テロ事件発生の直後に、瞬く間に世界中に広まったチェーンメールのサンプルです。まずは実際に上記のことを試してみてください。(MACを使用しているなどの環境のせいで見ることができない方や、面倒臭いだなんて方のためにアウトライン化したものをここに用意しておきました。でも、なるべくなら自分で試してみることをお奨めします)どうです、かなり衝撃的でしょう?「Q33NY」が本当にWTCの住所であるとすれば・・・ね。もうおわかりでしょうが、「Q33NY」はWTCの住所などではありません。本当のWTCの所在地は、「New York 10048」です。また、バージョンによっては「Q33NY」はWTCに激突した飛行機の便名だとするものもあるようですが、こちらもまたまったくの大嘘。WTCに激突した機は「AAF11(北側タワーに激突)」と「UAF175(南側タワーに激突)」であり、ペンタゴンに突っ込んだのが「AAF77」、ピッツバーグ郊外に墜落したのが「UAF93」とかすりもしません。つまり、「Q33」などという文字列には何の意味もないのです。そもそもWingdingsというフォントは1990年代前半にも「NYC(New York Cityの略)」を変換するとドクロ、ダビデの星(ユダヤ教のシンボルマーク)、親指を立てた手が現れる、これはマイクロソフト社がユダヤを滅ぼすことに親指を立てて賛同しているメッセージだとして騒がれていました。これに対しマイクロソフト社は「NYCがそのような記号に変換されるのはまったくの偶然であり、意図的なものではない」とのコメントを発表しており、まあその通りなのでしょう。(余談ですが、この件で神経質になったマイクロソフトは、Wingdingsの後継フォントであるWebdingsではNYCにそれぞれ目、ハート、高層ビル群を割り当てています。これはニューヨークのスローガンである「I Love New York」を現すものです。陰謀論者の相手をしなければならないというのも、なかなかに大変なことですね)この騒動はワシントンポスト紙が取り上げるほど大きなものでした。おそらくはチェーンメールの作者はこの騒動を覚えており、飛行機がWTCに衝突する絵に見える「Q33」という文字列を選び出して「Q33NY」メールをでっち上げたのでしょう。まったく不謹慎で、人騒がせないたずらをするやつがいたものです。なお、「3」を変換して出てくる記号は実はビルなんかではありません。試しに「234」という文字列を変換してみてください。その正体がわかりますので。
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